相続税申告調査状況（令和5事務年度 国税庁発表）

－実地調査での申告漏れ課税価格は2,745億円！－

◇ この度、2023（令和5）事務年度（令和5年7月～令和6年6月）の相続税の申告調査状況が発表されました（国税庁 2024年12月）。

◇ 相続税の実地調査事績
１．実地調査件数及び申告漏れ等の非違件数
　相続税の実地調査は、国税局及び税務署が収集した資料を基に、申告額が過少であると想定されるものや、申告義務があるにもかかわらず申告がされていないと想定されるものに対して実施されます。
　実地調査件数は、前事務年度より増加し、8,556件（前事務年度8,196件）で、この内、申告漏れ等の非違があった件数は7,200件（前事務年度7,036件）、非違割合は84.2％（前事務年度85.8％）となっています。

２．申告漏れ課税価格

本事務年度	前事務年度
2,745億円	2,630億円
3,208万円／実地調査1件あたり	3,209万円／実地調査1件あたり

３．追徴税額（加算税を含む）

本事務年度	前事務年度
735億円	669億円
859万円／実地調査1件あたり	816万円／実地調査1件あたり

４．重加算税の賦課件数

	本事務年度	前事務年度
賦課件数	971件	1,043件
賦課割合	13.5％	14.8％

＜申告漏れ相続財産の金額推移～過去5年間＞

＜申告漏れ相続財産の内訳＞

	本事務年度	前事務年度
現金・預貯金等	825億円	815億円
有価証券	291億円	309億円
土地	333億円	336億円
家屋	75億円	67億円
その他	1,202億円	1,062億円