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【2024/10/30】

令和5年分民間給与実態統計調査(国税庁)

-平均給与は3年連続の増加-

◇ この度、国税庁より令和5年分の民間給与実態統計調査結果が公表されました(2024年9月)。この調査は、民間の事業所における年間の給与の実態を給与階級別、事業所規模別、企業規模別等に明らかにし、併せて、租税収入の見積り、租税負担の検討、税務行政運営等の基本資料とすることを目的としているものです。
 調査結果の概要は次の通りです。

1.給与所得者数・給与総額(令和5年12月31日現在)
 令和5年12月31日現在の民間の事業者の源泉徴収義務者数は277万件で前年比 10万件(3.6%)減少しています。給与所得者数は6,068万人で前年比 102万人(1.7%)増加しています。
 給与総額は232兆9,072億円で前年比 1兆6,432億円(0.7%)増加しています。源泉徴収された所得税額は12兆61億円で前年比 363億円(0.3%)減少しています。給与総額に占める税額の割合は5.15%で前年比 0.06ポイント減少しています。

2.平均給与(令和5年の1年を通じて勤務した給与所得者)
 令和5年の1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均給与は460万円で前年比 1.9万円(0.4%)増加しています。給料手当、賞与の内訳は、平均給料・手当は388万円で前年比 2.1万円(0.5%)増加、平均賞与は71万円で前年比 0.2万円(0.3%)減少しています。
 男女別の平均給与は、男性569万円で前年比 5.2万円(0.9%)増加、女性316万円で前年比 2.1万円(0.7%)増加しています。
 雇用形態別の平均給与は、正社員530万円で前年比 7.0万円(1.3%)増加、正社員以外202万円で前年比 1.4万円(0.7%)増加しています。

3.納税者数・税額(令和5年の1年を通じて勤務した給与所得者)
 令和5年の1年を通じて勤務した給与所得者数は5,076万人で前年比 1.5万人(0.02%)減少しています。そのうち、源泉徴収により所得税を納税している者は4,382万人で前年比 22.5万人(0.5%)増加、納税者割合は86.3%(前年比 0.4ポイント増)でした。また、その納税額は11兆8,907億円で前年比 1,165億円(1.0%)増加しています。

<令和5年 業種別の平均給与・平均賞与>
 平均給与(万円)平均賞与(万円)
建設業54881
製造業533103
卸売業、小売業38754
宿泊業、飲食サービス業26816
金融業、保険業652149
不動産業、物品賃貸業46963
運輸業、郵便業47363
電気・ガス・熱供給・水道業775139
情報通信業649120
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業551100
医療、福祉40452
複合サービス事業535117
サービス業37843
農林水産・鉱業33344
【全体平均】46071