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令和4(2022)年分 申告所得税標本調査(国税庁発表)
-申告納税者数653万人、前年比4万人減-
◇ この度、国税庁より「令和4(2022)年分 申告所得税標本調査結果」が公表されました。調査の対象は、令和4(2022)年分の所得税及び復興特別所得税について、令和5(2023)年3月31日までに申告又は処理した者のうち、令和5(2023)年6月30日現在において申告納税額がある者全てです。
概要は次の通りです。
1.申告納税者数、所得金額及び税額の概要
令和4(2022)年分の申告納税者数は653万人、所得金額は46兆3,519億円、税額は6兆6,380億円となっています。
(1) 所得者区分別の構成割合
① 「給与所得者」の申告納税者数は全体の41.0%、所得金額は43.2%、税額は46.5%
② 「事業所得者」の申告納税者数は全体の25.1%、所得金額は16.7%、税額は15.2%
③ 「不動産所得者」の申告納税者数は全体の16.2%、所得金額は12.4%、税額は10.6%
④ 「雑所得者」の申告納税者数は全体の12.4%、所得金額は4.9%、税額は2.4%
⑤ 「他の区分に該当しない所得者」の申告納税者数は全体の5.3%、所得金額は22.7%、税額は25.3%
※税額の構成割合は、納付する税額のうち源泉徴収で納付する割合
(2) 所得階級別の構成割合
① 「100万円以下」の申告納税者数は全体の5.3%、所得金額は0.6%、税額は0.0%
② 「100万円超200万円以下」の申告納税者数は全体の20.5%、所得金額は4.4%、税額は0.6%
③ 「200万円超300万円以下」の申告納税者数は全体の19.4%、所得金額は6.8%、税額は1.3%
④ 「300万円超500万円以下」の申告納税者数は全体の22.3%、所得金額は12.1%、税額は3.3%
⑤ 「500万円超1千万円以下」の申告納税者数は全体の18.4%、所得金額は17.9%、税額は9.9%
⑥ 「1千万円超2千万円以下」の申告納税者数は全体の8.7%、所得金額は17.1%、税額は17.9%
⑦ 「2千万円超5千万円以下」の申告納税者数は全体の4.2%、所得金額は17.4%、税額は27.4%
⑧ 「5千万円超1億円以下」の申告納税者数は全体の0.8%、所得金額は7.7%、税額は14.3%
⑨ 「1億円超」の申告納税者数は全体の0.4%、所得金額は16.0%、税額は25.2%
2.申告納税者数
令和4(2022)年分の申告納税者数は653万人で、前年比4万人(▲0.6%)減少となっています。
所得者区分別では、「事業所得者」は164万人、「不動産所得者」は106万人、「給与所得者」は268万人、「雑所得者」は81万人、「他の区分に該当しない所得者」は35万人となっています。
3.所得金額
令和4(2022)年分の所得金額は46兆3,519億円で、前年比677億円(0.1%)増加となっています。
所得者区分別では、「事業所得者」は7兆7,511億円、「不動産所得者」は5兆7,331億円、「給与所得者」は20兆397億円、「雑所得者」は2兆2,886億円、「他の区分に該当しない所得者」は10兆5,395億円となっています。
4.税 額
令和4(2022)年分の税額は6兆6,380億円で、前年比347億円(0.5%)増加となっています。
税額の内訳は、源泉徴収税額は2兆9,541億円で、前年比1,445億円(5.1%)増加、申告納税額は3兆6,839億円で、前年比1,097億円(▲2.9%)減少となっています。
5.平均所得金額及び平均税額
令和4(2022)年分の申告納税者1人当たりの平均所得金額は710万円で、前年比4.9万円(0.7%)増加となっています。
平均所得金額の所得者区分別では、「事業所得者」は473万円、「不動産所得者」は543万円、「給与所得者」は748万円、「雑所得者」は283万円、「他の区分に該当しない所得者」は3,018万円となっています。
申告納税者1人当たりの平均税額は101.6万円で、前年比1万円(1.1%)増加となっています。
平均税額の所得者区分別では、「事業所得者」は61.4万円、「不動産所得者」は66.8万円、「給与所得者」は115.2万円、「雑所得者」は19.5万円、「他の区分に該当しない所得者」は481.7万円となっています。