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2024(令和6)年 公示地価(国土交通省発表)
-全国の全用途平均3年連続で上昇-
◇ この度、国土交通省より2024(令和6)年1月1日時点の公示地価が発表されました(2024年3月26日)。
※ 公示地価は、基準地価(都道府県)や路線価(国税庁)とともに土地取引の目安となるもので、全国2万6千地点(内、福島第1原子力発電所の事故を受けた6地点では調査を休止)の1平方メートルあたりの価格を示しています。住宅地や商業地、工業地などの区分があり、各地の不動産鑑定士が土地を更地の状態とみなして評価し、国土交通省の土地鑑定委員会が価格を判定します。
◇ 全国平均の公示地価は、全用途平均、住宅地、商業地のいずれも3年連続で上昇し、上昇率も拡大しました。景気が緩やかに回復している中、地域や用途により差があるものの、三大都市圏・地方圏ともに上昇が継続するとともに、三大都市圏では上昇率が拡大し、地方圏でも上昇率が拡大傾向となるなど、上昇基調を強めています。
(1)全国平均では、全用途平均で前年比2.3%の上昇(前年1.6%上昇)となっています。また、住宅地で2.0%上昇(前年1.4%上昇)、商業地で3.1%(前年1.8%上昇)と、いずれも3年連続で上昇しています。
(2)三大都市圏(東京圏、大阪圏、名古屋圏)では、全用途平均で3.5%の上昇(住宅地 2.8%上昇、商業地 5.2%上昇)となっており、3年連続で上昇しています。東京圏、名古屋圏では、全用途平均、住宅地、商業地のいずれも3年連続で上昇し、上昇率が拡大しています。大阪圏では、全用途平均、住宅地は3年連続、商業地は2年連続で上昇し、それぞれ上昇率が拡大しています。
(3)地方圏では、全用途平均で1.3%上昇(住宅地 1.2%上昇、商業地 1.5%上昇)となっており、3年連続で上昇しています。
地方四市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)では、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも11年連続で上昇しています。全用途平均、住宅地は上昇率が縮小しましたが、商業地は上昇率が拡大しています。
<2024年分 公示地価変動率 (前年)>
全 国 | 三大都市圏 | 地方圏 | |
---|---|---|---|
全用途平均 | 2.3%(1.6%) | 3.5%(2.1%) | 1.3%(1.2%) |
住宅地 | 2.0%(1.4%) | 2.8%(1.7%) | 1.2%(1.2%) |
商業地 | 3.1%(1.8%) | 5.2%(2.9%) | 1.5%(1.0%) |
<三大都市圏 内訳 (前年)>
東京圏 | 大阪圏 | 名古屋圏 | |
---|---|---|---|
全用途平均 | 4.0%(2.4%) | 2.4%(1.2%) | 3.3%(2.6%) |
住宅地 | 3.4%(2.1%) | 1.5%(0.7%) | 2.8%(2.3%) |
商業地 | 5.6%(3.0%) | 5.1%(2.3%) | 4.3%(3.4%) |
◇ 全国で地価が最も高い地点は、商業地が18年連続で中央区銀座4-5-6 [山野楽器銀座本店]の1平方メートルあたり5,570万円、住宅地は7年連続で東京都港区赤坂1-14-1の1平方メートルあたり535万円でした。
<全国都道府県地価ランキング(平均)>
順位 都道府県 1平方mあたり 坪単価 前年比
1位 東京都 122.5万円 /m² 405.0万円 /坪単価 +4.81%
2位 大阪府 34.3万円 /m² 113.4万円 /坪単価 +2.71%
3位 京都府 30.2万円 /m² 99.8万円 /坪単価 +2.56%
4位 神奈川県 28.2万円 /m² 93.4万円 /坪単価 +3.41%
5位 愛知県 23.4万円 /m² 77.5万円 /坪単価 +3.23%
*日本全国地価平均 25.7万円 /m² 84.5万円 /坪単価 +2.33%
<全国坪単価ランキング(平均)>
1位 東京都中央区 2,769.9万円 /坪
2位 東京都千代田区 2,037.4万円 /坪
3位 東京都渋谷区 1,648.0万円 /坪
4位 東京都港区 1,454.5万円 /坪
5位 東京都新宿区 1,188.0万円 /坪
※ 地価公示法 都市計画法 (昭和43年法律第100号)第4条第2項 に規定する都市計画区域、その他の土地取引が相当程度見込まれるものとして、国土交通省令で定める区域(「公示区域」:国土利用計画法(昭和49年法律第92号)第12条第 1項の規定により指定された規制区域を除く。)において実施することとされている(地価公示法(昭和44年法律第49号)第2条第1項)。