令和4事務年度 法人税等の申告（課税）事績の概要（国税庁）

－申告所得金総額 前年比5兆5,315億円増加！－

◇ この度、国税庁は、令和4事務年度における法人税、地方法人税、源泉徴収に係る所得税及び復興特別所得税の申告状況について公表しました（令和5年11月）。
　令和4年4月から令和5年3月までに終了した事業年度に係る申告について7月までに申告があったものが対象となっています。
　概要は次のとおりです。

１．法人税の申告事績の概要
（１）申告所得金総額は5兆5,315億円増加
　申告件数は312.8万件（前年比102.0％）で、申告所得金総額は85兆106億円（前年比107.0％）となり、共に3年連続の増加となっています。また、申告税総額は14兆9,099億円（前年比107.1％）と同じく増加し、過去最高となっています。

	令和3事務年度	令和4事務年度
申告件数	306.5万件	312.8万件 （102.0％）
申告所得金額	79兆4,790億円	85兆106億円 （107.0％）
申告税額	13兆9,232億円	14兆9,099億円 （107.1％）

（２）黒字申告割合は0.5ポイント増加
　黒字申告割合は36.2％となっており、前年と比較し0.5ポイント増加しています。

	令和3事務年度	令和4事務年度
申告件数	306.5万件	312.8万件 （102.0％）
黒字申告件数	109.3万件	113.1万件 （103.5％）
黒字申告割合	35.7％	36.2％ （0.5ポイント）

２．源泉所得税等の税額は1兆1,240億円の増加
　源泉所得税等の税額は約21兆8,159億円（前年比105.4％）で、前年と比較して1兆1,240億円増加しています。主な所得は、給与所得の税額が前年比6,415億円（105.4％）増加、配当所得の税額が前年比5，775億円（110.5％）増加しています。なお、源泉所得税等の税額は、過去最高となっています。

	令3事務年度	令和4事務年度
給与所得	11兆8,850億円	12兆5,264億円 （105.4％）
退職所得	2,760億円	2,760億円 （100.0％）
利子所得等	2,766億円	3,360億円 （121.5％）
配当所得	5兆5,052億円	6兆827億円 （110.5％）
特定口座内保管上場株式等の譲渡所得等	8,150億円	4,844億円 （59.4％）
報酬料金等所得	1兆1,767億円	1兆2,277億円 （104.3％）
非居住者等所得	7,574億円	8,828億円 （116.6％）
【合計】	20兆6,919億円	21兆8,159億円 （105.4％）