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【2023/10/26】

令和4年分民間給与実態統計調査(国税庁)

-平均給与は2年連続の増加-

◇ この度、国税庁より令和4年分の民間給与実態統計調査結果が公表されました(2023年9月)。この調査は、民間の事業所における年間の給与の実態を給与階級別、事業所規模別、企業規模別等に明らかにし、併せて、租税収入の見積り、租税負担の検討、税務行政運営等の基本資料とすることを目的としているものです。
 なお、令和4年分調査から、新たな復元推計手法を適用して調査を実施しています。令和3年分についても、新たな復元推計手法に基づいて計算した調査結果です。
 調査結果の概要は次の通りです。

1.給与所得者数・給与総額(令和4年12月31日現在)
 令和4年12月31日現在の民間の事業者の源泉徴収義務者数は287万件で前年比 8万件(2.8%)減少しています。給与所得者数は5,967万人で前年比 91万人(1.5%)しています。
 給与総額は231兆2,640億円で前年比 4兆9,570億円(2.2%)増加しています。源泉徴収された所得税額は12兆424億円で前年比 7,907億円(7.0%)増加しています。給与総額に占める税額の割合は5.21%で前年比 0.24ポイント増加しています。

2.平均給与(令和4年の1年を通じて勤務した給与所得者)
 令和4年の1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均給与は458万円で前年比 11.9万円(2.7%)増加しています。給料手当、賞与の内訳は、平均給料・手当は386万円で前年比 9.0万円(2.4%)増加、平均賞与は72万円で前年比 2.9万円(4.2%)増加しています。
 男女別の平均給与は、男性563万円で前年比 13.7万円(2.5%)増加、女性314万円で前年比 11.9万円(3.9%)増加しています。
 雇用形態別の平均給与は、正社員523万円で前年比 7.6万円(1.5%)増加、正社員以外201万円で前年比 5.5万円(2.8%)増加しています。

3.納税者数・税額(令和4年の1年を通じて勤務した給与所得者)
 令和4年の1年を通じて勤務した給与所得者数は5,078万人で前年比 59.9万人(1.1%)減少しています。そのうち、源泉徴収により所得税を納税している者は4,360万人で前年比 34.9万人(0.8%)減少、納税者割合は85.9%(前年比 0.4ポイント増)でした。また、その納税額は11兆7,742億円で前年比 6,024億円(5.2%)増加しています。

<令和4年 業種別の平均給与・平均賞与>
 平均給与(万円)平均賞与(万円)
建設業52978
製造業533106
卸売業、小売業38453
宿泊業、飲食サービス業26817
金融業、保険業656156
不動産業、物品賃貸業45754
運輸業、郵便業47749
電気・ガス・熱供給・水道業747147
情報通信業632122
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業544102
医療、福祉40956
複合サービス事業506110
サービス業37744
農林水産・鉱業33738
【全体平均】45872