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2023(令和5)年 公示地価(国土交通省発表)
-全国の全用途2年連続で上昇-
◇ この度、国土交通省より2023(令和5)年1月1日時点の公示地価が発表されました(2023年3月22日)。
※ 公示地価は、基準地価(都道府県)や路線価(国税庁)とともに土地取引の目安となるもので、全国2万6千地点(内、福島第1原子力発電所の事故を受けた7地点では調査を休止)の1平方メートルあたりの価格を示しています。住宅地や商業地、工業地などの区分があり、各地の不動産鑑定士が土地を更地の状態とみなして評価し、国土交通省の土地鑑定委員会が価格を判定します。
◇ 全国平均の公示地価は、全用途、住宅地、商業地のいずれも2年連続で上昇し、上昇率も拡大しました。新型コロナウイルス感染症の影響で弱含んでいましたが、ウィズコロナの下で、都市部を中心に上昇が継続し、地方部においても上昇範囲が広がるなど、コロナ前への回復傾向がみられます。
(1)全国平均では、全用途で前年比1.6%の上昇(前年0.6%上昇)し、上昇率は平成20(2008)年の1.7%上昇に次ぐ15年ぶりの高水準となっています。また、住宅地で1.4%上昇(前年0.5%上昇)、商業地で1.8%(前年0.4%上昇)と、いずれも2年連続で上昇しています。
(2)三大都市圏(東京圏、大阪圏、名古屋圏)では、全用途で2.1%の上昇(住宅地 1.7%上昇、商業地 2.9%上昇)となっており、2年連続で上昇しています。商業地では、大阪圏が3年ぶりに上昇に転じました。
(3)地方圏では、全用途で1.2%上昇(住宅地 1.2%上昇、商業地 1.0%上昇)となっており、2年連続で上昇しています。 地方四市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)では、全用途平均・住宅地・商業地のいずれも10年連続で上昇し、上昇率も拡大しています。
<2023年分 公示地価変動率 (前年)>
全 国 | 三大都市圏 | 地方圏 | |
---|---|---|---|
全用途 | 1.6%(0.6%) | 2.1%(0.7%) | 1.2%(0.5%) |
住宅地 | 1.4%(0.5%) | 1.7%(0.5%) | 1.2%(0.5%) |
商業地 | 1.8%(0.4%) | 2.9%(0.7%) | 1.0%(0.2%) |
<三大都市圏 内訳 (前年)>
東京圏 | 大阪圏 | 名古屋圏 | |
---|---|---|---|
全用途 | 2.4%(0.8%) | 1.2%(0.2%) | 2.6%(1.2%) |
住宅地 | 2.1%(0.6%) | 0.7%(0.1%) | 2.3%(1.0%) |
商業地 | 3.0%(0.7%) | 2.3%(0.0%) | 3.4%(1.7%) |
◇ 全国で地価が最も高い地点は、17年連続で中央区銀座4-5-6 [山野楽器銀座本店](商業地)で1平方メートルあたり5,380万円となっており、前年比べ1.5%上昇しました。
<全国都道府県地価ランキング>
順位 都道府県 1平方mあたり 坪単価 前年比
1位 東京都 115.9万円 /m² 383.3万円 /坪単価 +2.81%
2位 大阪府 31.8万円 /m² 105.4万円 /坪単価 +1.26%
3位 京都府 28.4万円 /m² 94.1万円 /坪単価 +1.27%
4位 神奈川県 26.9万円 /m² 89.2万円 /坪単価 +1.79%
5位 愛知県 22.3万円 /m² 73.8万円 /坪単価 +2.60%
*日本全国地価平均 24.2万円 /m² 80.2万円 /坪単価 +1.59%
<全国坪単価ランキング(平均)>
1位 東京都中央区 2,664.8万円 /坪
2位 東京都千代田区 1,958.9万円 /坪
3位 東京都渋谷区 1,542.1万円 /坪
4位 東京都港区 1,360.4万円 /坪
5位 東京都新宿区 1,128.7万円 /坪
※ 地価公示法 都市計画法 (昭和43年法律第100号)第4条第2項 に規定する都市計画区域、その他の土地取引が相当程度見込まれるものとして、国土交通省令で定める区域(「公示区域」:国土利用計画法(昭和49年法律第92号)第12条第 1項の規定により指定された規制区域を除く。)において実施することとされている(地価公示法(昭和44年法律第49号)第2条第1項)。